「睡眠学習って本当に効果あるのか?」と気になって、音声教材や枕元のスマホをどう使えばいいのか迷っていませんか。
寝ているあいだに英単語や知識がスッと頭に入ったら楽そうですが、現実はそこまで単純ではありません。
睡眠学習には、「やり方しだいで役立つ部分」と「やってもあまり意味がない部分」そして「むしろ逆効果になってしまうケース」があります。大事なのは、睡眠中に無理やり覚えようとするのではなく、起きているときの勉強を睡眠の力でしっかり定着させることです。
この記事では、睡眠学習はどのくらい効果あるのか、どんな時間帯や方法ならプラスになりやすいのかをわかりやすく解説します。中高生や受験生、忙しいビジネスパーソンでも今日から試せるコツをまとめているので、自分の生活リズムに合った使い方を一緒に見つけていきましょう。
- 睡眠学習がどんな仕組みで行われるのか
- いつどの時間帯に睡眠学習をすると効果的なのか
- 中高生・受験生・社会人それぞれの睡眠学習の取り入れ方
- 一晩中音声を流すことのリスクと、安全に活かすためのコツ
睡眠学習の基本と仕組みを理解する

まず、睡眠学習という言葉を聞くと「寝ているあいだに勝手に英単語が身につく」というイメージを持ちやすいですが、実際は少し違います。
イメージに近いのは、起きているときに覚えたことを、寝ているあいだに頭の中でじっくり整理して強くしていくことです。
睡眠学習のやり方と具体的な方法
まずおさえておきたいのは、「寝ているあいだにゼロから新しいことを覚える」というよりも、起きているときに勉強した内容を、睡眠でしっかり定着させるイメージに近い、ということです。
そのうえでの具体的なやり方を、順番に説明します。
① 勉強する内容をあらかじめ決める
- 英単語、公式、歴史の年号、資格試験の重要ポイントなど、暗記系の内容が向いています。
- いきなり難しい新分野ではなく、すでに一度は目を通している内容を選ぶと効果的です。
② 就寝の30分〜2時間前に復習する
- 寝る少し前の時間を「今日のまとめタイム」にします。
- 単語帳を見直したり、ノートを読み返したり、音声教材を聞いておきます。
- ポイントは、ダラダラ長くやらず、短時間でギュッと復習することです。
③ 音声教材を用意しておく
- 市販の英語CDやアプリ、自分で録音した音声など、どれでもOKです。
- 内容は「今日おさらいしたもの」と同じか、ほぼ近いものにします。
- スマホや音楽プレーヤーに入れて、寝る前にすぐ再生できる状態にしておきます。
④ ベッドに入ったら、小さな音で流す
- 部屋の照明を消して、寝る体勢になってから再生します。
- 音量は「集中して聞く」レベルではなく、耳をすませば聞こえるくらいの小さな音が目安です。
- ずっと流しっぱなしにせず、可能なら30〜90分くらいで自動停止するタイマーを使うと、睡眠の質を守りやすくなります。
⑤ 寝ているあいだは脳におまかせ
- 入眠直後は深いノンレム睡眠になりやすく、このタイミングでその日学んだことの整理や定着が進みやすいと考えられています。
- 音声はあくまで「うっすらと耳に入る補助」として考え、無理に聞き取ろうとせず、そのまま眠りに落ちてしまって大丈夫です。
⑥ 起きたらもう一度、軽く復習する
- 朝起きたら、前日に勉強した単語やノートを3〜5分でもいいので、サッと見直します。
- これで「寝る前 → 睡眠中 → 起きた直後」と、同じ内容に何度もふれることになり、記憶に残りやすくなります。
⑦ やってはいけない睡眠学習のやり方
- 一晩中、大きな音で流しっぱなしにする
- 寝る直前までスマホで別の動画やSNSを見続ける
- 睡眠時間を削ってまで夜更かし勉強をする
こうしたことは、かえって睡眠の質を下げて、記憶力も落としてしまう原因になります。
いつ聞くと効果的か睡眠学習の時間帯
睡眠学習でいちばんカギになるのは、「いつその音声を聞くか」です。
なんとなく流しておけばいいわけではなく、タイミングを意識したほうが、今までの勉強を後押ししやすくなります。
まず知っておきたいのは、人は寝ついてからしばらくのあいだ、深い眠りになりやすいということです。
この深い眠りのあいだに、その日覚えたことが整理されやすいと言われています。
そこで、おすすめの時間帯は次の3つです。
① 寝る30分〜2時間前:復習タイム
- 夜ごはんやお風呂が終わって、少し落ち着いた時間がおすすめです。
- 単語帳、参考書、ノートなどを使って、その日覚えたいところだけをギュッと復習します。
- 「今日はこの10個だけ」など、量を決めると続けやすくなります。
② 寝ついてから最初の1〜2時間:音声を流すならここ
- ベッドに入ってからは、余計なことはせず、照明を落としてリラックスします。
- そのうえで、さきほど復習した内容と同じか近い音声を、小さな音量で再生します。
- タイマーを使って、30〜90分くらいで自動的に止まるようにしておくと安心です。
- この時間帯は深い眠りに入りやすいため、「勉強した内容をもう一度なぞっておく」イメージで音声を使うとよいです。
③ 朝起きてすぐ〜30分:仕上げの軽い復習
- 目が覚めてから、スマホを見る前に、昨日やった内容をパラッと見返すのがおすすめです。
- 単語帳を1ページだけ見直す、昨日解いた問題のポイントをチェックする、などでOKです。
- 寝る前→寝ているあいだ→朝、と同じ内容にふれることで、記憶が残りやすくなります。
逆に、
- 寝る直前までゲームや動画を見る
- 深夜になってから重たい新しい勉強を始める
といった時間の使い方は、眠りが浅くなり、睡眠学習どころか日中の集中力も下がってしまいます。
「寝る前の少しの時間+寝つき直後+朝のひとふんばり」
この3つを意識すると、無理なく続けやすい睡眠学習になります。
音声を流しっぱなしのリスクと対策
「夜のあいだじゅう英語の音声を流しておけば、たくさん覚えられそう」と思うかもしれませんが、流しっぱなしには注意が必要です。
まず、音声をずっと流していると起こりやすいことがあります。
● リスク1:眠りが浅くなりやすい
- 大きめの音や、激しい音楽、セリフの多い教材などは、無意識のうちに脳を刺激し続けます。
- その結果、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても「ぐっすり寝た感じがしない」と感じたりしやすくなります。
- 睡眠の質が下がると、日中の集中力も落ち、勉強の効率が下がってしまいます。
● リスク2:変な夢やストレスにつながることも
- ずっと音が聞こえている状態だと、内容が夢に入り込んでしまうことがあります。
- そのせいで、変な夢ばかり見たり、朝起きたときに疲れを感じたりする人もいます。
● リスク3:耳や体に負担がかかる場合も
- イヤホンやヘッドホンをつけたまま寝ると、耳が痛くなったり、コードにからまったりする危険があります。
- 音量が大きいままだと、長時間の刺激で耳に負担がかかることも考えられます。
こうしたリスクを減らしつつ、うまく睡眠学習を取り入れるための対策は次のとおりです。
対策1:音量は「小さく」が基本
- 「はっきり聞き取れる音量」ではなく、耳をすませば聞こえるくらいが目安です。
- 声や音楽に意識が引っ張られないレベルにしておくと、眠りを邪魔しづらくなります。
対策2:タイマー機能を必ず使う
- スマホや音楽プレーヤーのスリープタイマーを使って、30〜90分で止まるように設定しましょう。
- 一晩中つけっぱなしにするのではなく、「寝つきのあいだだけサポートしてもらう」という感覚がちょうどいいです。
対策3:イヤホンよりスピーカーを使う
- 寝返りを打つとイヤホンが耳から外れたり、耳が痛くなったりしがちです。
- 可能であれば、枕元に小さなスピーカーやスマホを置き、直接耳に差し込まない形で音を出すと、身体への負担が少なくなります。
対策4:眠れないときは無理に続けない
- 音声を流したせいで、逆に目が冴えてしまうタイプの人もいます。
- 「なんだか落ち着かない」「いつもより寝つきが悪い」と感じたら、その日は音声を止めて、静かな環境で眠ったほうが安心です。
音声を流しっぱなしにすればするほど効果が上がるわけではありません。
むしろ、短い時間で、睡眠を邪魔しないかたちで使うほうが、勉強にも体にもやさしい睡眠学習になります。
睡眠と記憶の関係ノンレム睡眠の役割
夜ぐっすり眠っているあいだ、頭の中ではその日覚えたことの「片づけ」が進んでいます。
とくに大事なのが、深い眠りと言われるノンレム睡眠です。
ノンレム睡眠の役割を、イメージしやすくまとめるとこんな感じです。
- 昼間の記憶を整理する時間
その日に見聞きしたこと、勉強した内容がたくさんたまると、頭の中は一時的なメモだらけの状態になります。
ノンレム睡眠のあいだに、「これは残す」「これは消す」といった整理が進み、必要な情報だけが長く残りやすくなります。 - 大事な情報を長期保存にうつす
テストに出る公式や英単語など、「これからも使う情報」は、ただ一度見るだけではすぐ忘れてしまいます。
ノンレム睡眠の深い眠りの中で、こうした情報が「短期的なメモ」から「長く保管する倉庫」に移されていく、とよく説明されます。 - 記憶のゆさぶりで定着を強くする
深い眠りのあいだ、ときどき昼間の出来事が頭の中でうっすら再生されていると考えられています。
これが何度も行われることで、「覚えたつもり」の状態から「しっかり思い出せる」状態に近づいていきます。
ノンレム睡眠の時間が短かったり、何度も目が覚めたりすると、この整理の作業が中途半端になりやすく、
「昨日勉強したのに、あまり覚えていない」ということが起こりやすくなります。
逆に、深い眠りをしっかりとれれば、同じ勉強時間でも頭に残りやすくなります。
暗記をがんばるときほど、「夜はきちんと寝る」が大事な土台になるイメージです。
レム睡眠と夢と創造性の関係
レム睡眠は、夢をたくさん見るタイミングとしてよく知られています。
体は休んでいるのに、脳はわりと活発に動いている、不思議な時間です。
レム睡眠には、こんな特徴があると言われています。
- いろいろな記憶を組み合わせる時間
夢の中では、「さっきまで学校にいたのに、急に海外にいる」など、現実では変な組み合わせがたくさん出てきますよね。
これは、頭の中でバラバラの記憶が混ざり合い、新しい形にくっついているイメージに近いです。 - ひらめきやアイデアのもとを作る
勉強や仕事で行き詰まっていたことが、一晩寝たら急に「こうすればいいかも」と思いつくことがあります。
レム睡眠中に、過去の経験や知識が組み合わさることで、新しい考え方が生まれやすくなっていると考えられています。 - 気持ちの整理にも関係している
夢には、その日にあった出来事や感情がよく出てきます。
うれしかったこと・悔しかったことなどを、レム睡眠の中で何度も思い返すことで、気持ちを落ち着かせる役目もあると考えられています。
勉強だけを見ると、「暗記はノンレム睡眠」「発想やひらめきはレム睡眠」とざっくり分けて考えるとイメージしやすいです。
どちらか一方だけあればいいのではなく、深い眠りと夢を見る眠りのどちらもそろって、
「覚える力」と「考える力」を支えてくれている、というイメージでとらえておくとわかりやすいです。
睡眠学習は本当に効果あるのか検証

「じゃあ、睡眠学習は本当に効果あるのか?」という疑問が一番気になるところだと思います。
まず知っておきたいのは、寝ているだけで新しい内容をどんどん覚えられる、というレベルの効果は期待しないほうがいいという点です。
枕元で英語のニュースを流しておけば、翌朝ペラペラになっている…ということはありません。
中高生の睡眠学習は効果あるのか
中高生にとっての睡眠学習は、「それだけで成績が伸びる魔法」ではありませんが、ふだんの勉強を後押ししてくれるサポート役にはなりえます。
ポイントは次の3つです。
1.しっかり寝ていることが大前提
成長期の体と頭には、7〜8時間前後の睡眠がとても大事です。
もし睡眠時間を削ってまで音声を流したり夜更かししたりしているなら、それは睡眠学習ではなく「ただの寝不足」になってしまいます。
- 朝なかなか起きられない
- 授業中にぼーっとする
- 休日に昼まで寝てしまう
こういった状態が続いているなら、まずは「睡眠時間を増やすこと」が先です。
2.暗記のサポートとしてなら効果をねらいやすい
睡眠学習が役に立ちやすいのは、すでに一度は勉強した内容の復習です。
たとえば、
- 英単語や熟語
- 社会や理科の用語
- 数学の公式や定理の名前
こういった「覚えておきたい短い情報」は、寝る前に復習しておいて、
眠りにつくときに関連する音声を小さな音で短時間流しておくと、頭の中で整理されやすくなります。
「新しい単元を全部寝ながら覚える」のではなく、
昼間にやった勉強の“おかわり”を、睡眠中にそっと後押しする感覚に近いです。
3.スマホとの付き合い方に注意
中高生でいちばん多い失敗は、睡眠学習よりも「スマホ夜更かし」です。
- 勉強アプリを開いたつもりが、SNSや動画を見始めてしまう
- 布団の中で画面を見続けて、寝る時間がどんどん遅くなる
こうなると、どれだけ睡眠学習を工夫しても効果は出にくくなります。
理想は、
- 寝る30分〜1時間前に、紙の教材や音声で復習
- 布団に入ってからは、暗い画面を見ない
- 音声を流すなら小さい音で、タイマーで短時間だけ
この流れを守っていれば、「中高生の睡眠学習」は、
本来の勉強をじゃましない範囲で、記憶を少し助けてくれる存在になってくれます。
ビジネスパーソンの睡眠学習の向き不向き
社会人の場合、睡眠学習が向いているかどうかは、生活リズムや性格によってかなり変わります。
1.睡眠学習が向いている人の特徴
次のような人は、睡眠学習を取り入れやすいタイプです。
- 通勤時間などに、すでに音声学習の習慣がある
- 毎日だいたい同じ時間に寝て、同じ時間に起きている
- 英語や資格試験など、暗記の必要がある勉強をしている
- 寝る前にスマホやパソコンを触りすぎないように意識できる
こういう人は、
「寝る前に軽く復習 → 小さな音で短時間だけ流す → 朝にもう一度確認」
という流れを生活に組み込みやすく、負担を増やさずに続けられる可能性が高いです。
2.あまり向いていない人の特徴
一方で、次のような状況が多い人は、ムリに睡眠学習を増やさないほうが安全です。
- 仕事が忙しく、普段から睡眠時間が短い
- 寝つきが悪く、寝るまでに時間がかかる
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- ベッドでも仕事用のメールチェックやSNSをやめられない
こういった状態では、まず**「十分な睡眠を取り戻すこと」**が最優先です。
音声をつけ足すよりも、就寝時間を早めたり、寝る前のスマホ時間を減らしたりしたほうが、
日中の仕事や勉強のパフォーマンスも上がりやすくなります。
3.社会人がうまく使うコツ
ビジネスパーソンにとって、睡眠学習は「プラスアルファのおまけ」くらいの扱いがちょうど良いです。
- 寝る前:その日に覚えたい単語や用語を、5〜10分だけ復習
- 就寝時:関連する音声を、ごく小さな音で30〜60分程度流す(タイマー必須)
- 朝:起きてから、前日にやった部分だけを見返す(通勤電車の中でもOK)
また、夜がきつければ、昼休みの15分仮眠+起きてすぐ単語チェックといった形でも、
頭のリフレッシュと記憶の定着をねらえます。
大事なのは、睡眠学習のためにさらに疲れる生活にしないこと。
「よく寝ている人」が、ちょっとした工夫として取り入れると効果を感じやすい、それくらいの位置づけで考えると安心です。
受験生に向けた睡眠学習と勉強計画
受験生の勉強はどうしても長時間になりがちですが、「たくさんやること」以上に大事なのが、寝る時間をちゃんと確保しながら計画を立てることです。
睡眠学習を取り入れるなら、1日の流れの中にうまく組み込んでいきましょう。
たとえば、こんなイメージです。
① 昼〜夕方:がっつりインプット&問題演習
- 新しい単元を学ぶ時間、過去問や問題集に取り組む時間は、なるべく昼間〜夕方に持ってきます。
- 特に頭が冴えやすい午後の早い時間は、数学や理科など「考える系」の科目を優先すると効率が上がります。
② 夜:暗記系+その日のまとめ
- 夜の勉強は、暗記がメインになるように組むのがおすすめです。
- 英単語・熟語
- 社会・理科の用語
- 古文単語や漢字
- その日にやった範囲を「今日の分はここまで」と決めて、短時間でおさらいします。
- 22〜23時には勉強を切り上げられるよう逆算して計画を立てると、寝る時間がズレにくくなります。
③ 就寝時:睡眠学習で“おかわり”
- ベッドに入ったら、夜に復習した内容と同じ、または近い内容の音声を小さな音で流します。
- タイマーで30〜60分程度にしておけば、寝つきを助けながら、深い眠りに入る前後をねらえます。
- 「聞き取ろう」とがんばる必要はなく、そのまま寝落ちして大丈夫です。
④ 朝:前日の復習からスタート
- 起きてからスマホを見る前に、昨日の暗記範囲だけサッと見返す時間をつくります。
- 歯磨きの前に単語帳を1ページ、朝ごはんの前にノートを3分見る、など短くてOKです。
勉強計画を立てるときは、
「インプットの時間」「演習の時間」「暗記+睡眠学習の時間」「睡眠そのものの時間」
この4つをセットで考えるのがポイントです。
やってはいけないのは、
- 模試前に徹夜して、翌日に頭が働かない
- 寝る時間を削って勉強時間だけ増やそうとする
といったやり方です。
受験は長期戦なので、毎日6〜7時間以上は寝る、そのうえで睡眠学習をオマケとして乗せるくらいがちょうどいいバランスです。
寝る前と起床後の復習で睡眠学習を活かす
睡眠学習をうまく使うコツは、「寝る前」と「起きたあと」の過ごし方を少し工夫することです。
難しいテクニックはいらないので、まずはシンプルな習慣から始めてみましょう。
① 寝る前の10〜20分は“記憶のゴールデンタイム”
- ベッドに入る前の短い時間を、暗記のラストスパートにします。
- おすすめは次のような流れです。
- その日やった単語・用語をチェック
- 間違えた問題のポイントだけを見直し
- 明日の自分に残しておきたいところに印をつける
- 新しい範囲に手を出すより、すでにやったところをサッとなぞる程度がちょうどいいです。
② 勉強が終わったら、スマホは早めに閉じる
- 寝る直前まで動画やSNSを見ると、頭が休まらず、寝つきも悪くなります。
- 「勉強終了→5〜10分だけストレッチや日記→就寝準備」のように、クールダウンの時間を少し作ると、眠りがスムーズになります。
③ 布団に入ったら、音声で軽くおさらい
- ベッドに入ったあとは、紙の本よりも、目を使わない音声がおすすめです。
- 夜に復習した内容の音声を、聞き流す程度の音量で流します。
- タイマーで自動的に止まるようにしておけば、一晩中つきっぱなしにならず、睡眠の質も守りやすくなります。
④ 起きた直後の3〜5分で“思い出す練習”
- 朝、布団から出たら、まずは頭を昨日に戻すイメージで、軽く復習します。
- 具体的には、
- 昨日覚えた単語を声に出してみる
- 単語帳をペラペラと1〜2ページだけ見る
- ノートの重要部分だけを眺める
- 「見て思い出す」だけでなく、「何も見ずに口に出してみる」と、記憶がかなり定着しやすくなります。
⑤ 1日の始まりを復習でそろえる
- 平日・休日どちらも、起きてまず復習からスタートするようにすると、
「夜にやった→寝ながら整理された→朝にもう一度確認」
という流れが毎日くり返されます。 - このサイクルが定着してくると、同じ内容でも覚えやすさがグッと変わってきます。
寝る前と起床後の復習は、どちらも長時間やる必要はありません。
それぞれ5〜15分ほどでも十分なので、続けやすい形で習慣にしてしまうことが大切です。
睡眠学習は、この小さな習慣に「音声」というサポートを足してあげることで、より力を発揮してくれます。
仮眠を取り入れた睡眠学習の実践ポイント
「昼ごはんを食べたあと、どうしても眠い…」という時間帯は、多くの人にありますよね。
そのときに、だらだら机に向かうよりも、短い仮眠+ちょっとした復習に切り替えたほうが、むしろ勉強がはかどることがあります。
まず大事なのは、仮眠は15〜20分くらいにおさえることです。
30分以上眠ってしまうと、深い眠りに入ってしまい、起きたあとに頭がぼんやりしやすくなります。
だから、アラームをかけて「ちょっと目を閉じる」くらいのつもりで横になるのがコツです。
仮眠前後の流れは、こんな感じがおすすめです。
- 仮眠の前に、覚えたいところを3〜5分だけ見る
- 英単語帳1ページ
- 公式の一覧
- 歴史の年号など
暗記したいものをサッと目で追ってから、目を閉じます。
- 仮眠中は、基本的に何も流さなくてもOK
- どうしても音を使いたい場合は、穏やかな音声を小さな音で流し、
タイマーで15〜20分後に必ず止まるようにしておきます。
- どうしても音を使いたい場合は、穏やかな音声を小さな音で流し、
- 起きてすぐ、さっき見たところをもう一度チェック
- 「どこまで覚えているかな?」と自分にテストする気持ちで見返します。
- これだけでも、仮眠前より覚えやすく感じることが多いです。
学校の休み時間やお昼休みに机にうつ伏せになって目を閉じるだけでも、ミニ仮眠になります。
短い仮眠と軽い復習をセットにすると、眠気もリセットされて、その後の勉強にも集中しやすくなります。
まとめ:睡眠学習は結局効果あるのか
ここまで見てきたように、睡眠学習は「寝ているだけで頭がよくなる魔法」ではありません。
ただ、日中の勉強をしっかりやっている人にとっては、その内容を定着させる手助けになりえます。
ポイントを整理すると、
- 新しい内容をゼロから覚える力はあまり期待できない
- 暗記したいものを、寝る前・睡眠中・起きたあとに何度かふれることで、記憶に残りやすくなる
- 音声を使うときは、小さな音量+短い時間+タイマーが基本
- 一晩中流しっぱなしや、睡眠時間を削ってまでやる方法は逆効果
というイメージです。
中高生や受験生なら、
「夜ふかしして量を増やす」よりも、しっかり寝て、睡眠学習をおまけ的に足すほうが結果につながりやすいです。
社会人なら、通勤時間やスキマ時間の勉強をメインにしつつ、寝る前と朝の軽い復習で、睡眠学習のいいところを取り入れていく感じがちょうどいいでしょう。
つまり、睡眠学習は「やれば劇的に変わる裏ワザ」ではなく、
ふだんの勉強と質の良い睡眠があってこそ、静かに効いてくるサポート役です。
まずは自分の生活リズムを整え、その上で無理のない形で取り入れていけば、
「なんだか前より覚えやすくなったかも」と感じられる場面が少しずつ増えていくはずです。
