突然の停電が発生すると、まずどう対処すべきか戸惑うことがあるかもしれません。
「停電したらブレーカーを落とすべき?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
停電後の電力復旧時には、家電製品に過剰な電流が流れる可能性があり、これが原因で故障するリスクがあります。
この記事では、停電時にブレーカーを落とすべき理由や、正しい手順、そして停電中にできる対策について詳しく解説します。
停電したらブレーカーを落とすべき理由とは?
●停電になったらやることの順序
●停電して困ることとは?事前に備えるために
●停電したらどこに連絡すべきか
●停電時に家電製品への影響はどうなる?
●停電後の注意点とブレーカーを入れ直すタイミング
●停電対策グッズ
停電した時はブレーカーを落とした方がいいのか
停電が起きた際、ブレーカーを落とすことは推奨されています。
なぜなら、停電後の電力復旧時に電気機器へ過剰な負荷がかかり、故障するリスクがあるためです。
停電中に家電が通電し続けている状態だと、突然の電力復帰で一気に電気が流れ、過電流が発生する可能性が高まります。
特に、冷蔵庫やエアコンなど大きな電力を使う家電は壊れやすくなります。
ブレーカーを落とすことで、電力復旧時の急激な電流の流入を防ぎ、家電を守ることができます。
停電になったらやることの順序
停電が発生すると、突然の電気の停止に戸惑うことがあるかもしれませんが、冷静に対処することが大切です。
ここでは、停電時に行うべき基本的な手順を詳しく説明します。
- 周囲の確認
まず、自宅だけが停電しているのか、それとも地域全体で停電しているのかを確認します。近隣の家の照明や街灯を確認するほか、スマートフォンを使用してニュースやSNSなどで地域の停電情報を調べます。自宅だけの場合は、内部の電気系統に問題がある可能性が高いです。 - ブレーカーの確認
次に、自宅のブレーカーが落ちていないかを確認します。ブレーカーが落ちている場合、まず電気を多く使用していた家電製品(エアコン、電子レンジなど)が原因で過負荷が発生していないか見てください。問題がなければ、ブレーカーを再度入れ直すことができます。ただし、無理に操作するのは避け、何度もブレーカーが落ちる場合は電気系統の故障や漏電の可能性があるため、専門家に相談してください。 - 電力会社の情報確認
停電が自宅だけでなく地域全体の場合、電力会社の情報を確認しましょう。スマートフォンやラジオを使って電力会社の公式サイト、アプリ、またはSNSで現在の停電状況や復旧の見込み時間をチェックします。長時間の停電が見込まれる場合、食料や水の確保、携帯電話のバッテリーの節約など、停電が続く場合の準備を進めることが必要です。 - 安全確認と非常用照明の確保
停電が確認されたら、安全確保のためにまず懐中電灯やランタンなどの非常用照明を用意します。火を使うろうそくは転倒による火災のリスクがあるため、電池式の照明が推奨されます。また、家の中でつまずいたりしないように、家具の位置を把握し、怪我をしないように注意しましょう。 - 電化製品の電源をオフにする
停電中に家電製品の電源がオンのままになっていると、電力が復旧した際に過剰な電流が一気に流れ込み、家電が故障するリスクがあります。そのため、テレビ、エアコン、パソコンなど、特に大電力を消費する家電のコンセントを抜くか、電源を切るようにします。ただし、冷蔵庫は中の食材を守るために電源をそのままにしておくことが多いです。 - 情報の収集と連絡
電力会社からの情報を定期的に確認しつつ、停電が長時間にわたる場合、家族や友人に連絡を取って状況を共有します。また、冷蔵庫や冷凍庫の中身が危険にさらされる場合には、必要に応じて食材を早めに消費する準備をしましょう。 - 電力復旧後の対応
電力が復旧した後、すぐにブレーカーを再度入れ直すのではなく、まずは家電製品の電源がすべてオフになっていることを確認します。特に、過電流が流れると故障のリスクがあるため、大型家電や電子機器には注意が必要です。その後、ブレーカーを一つずつ順番に入れ直していき、問題なく電気が復旧しているか確認します。
以上が、停電時に行うべき具体的な手順です。
これらを冷静に実行することで、停電による被害を最小限に抑えることができます。
停電して困ることとは?事前に備えるために
停電は日常生活に大きな影響を与えるため、困ることが多くあります。
まず、照明が使えなくなることで夜間の活動が制限される点が挙げられます。
特に、懐中電灯やランタンがないと手元が見えづらくなり、ケガのリスクも高まります。
さらに、冷蔵庫が停止すると食材が傷んでしまう可能性があるため、停電が長引く場合は早めに食材を消費する必要があります。
また、スマートフォンやパソコンなどの通信機器も充電できないため、情報収集や連絡が難しくなることも問題です。
これらの事態に備えるために、事前に懐中電灯やモバイルバッテリー、非常食などを準備しておくことが大切です。
特に停電が頻発する地域や季節では、日常的な備えが重要になります。
事前の準備で停電時のストレスを軽減し、安心して過ごせる環境を整えましょう。
停電したらどこに連絡すべきか
停電が起きた際に最初に確認すべきは、自宅だけの問題か、それとも地域全体の停電かという点です。
もし、自宅や一部の建物だけが停電している場合は、まず家のブレーカーを確認し、復旧可能かどうかを見てください。
ブレーカーに異常がなく、問題が解決しない場合は、電気設備の故障や過負荷の可能性があるため、電力会社に連絡をする必要があります。
地域全体で停電している場合は、基本的に自分で復旧することはできません。
この場合、電力会社や自治体のホームページ、SNSなどで停電情報を確認し、最新の復旧見込みなどを得るようにしましょう。
停電時に家電製品への影響はどうなる?
停電時には家電製品に様々な影響が及ぶ可能性があります。
特に電力が復旧する際、急に電気が通ることで過電流が発生し、家電製品にダメージを与えることがあります。
例えば、冷蔵庫やエアコンのような大きな電力を消費する家電は、復旧時に一気に電気が流れ込むと故障のリスクが高まります。
また、停電中に使用していた家電が急に停止することで、データが消失する可能性もあります。
パソコンやテレビなどの電子機器は、突然の電源オフによって作業中のデータが失われたり、システムに不具合が生じることもあります。
そのため、停電時は可能な限り家電製品の電源を切るか、コンセントを抜くようにすると安全です。
特に大きな電力を消費する家電製品は注意が必要です。
停電後の注意点とブレーカーを入れ直すタイミング
停電後、電力が復旧した際にはいくつかの注意点があります。
まず、ブレーカーが落ちている場合、急いで復旧しようとせず、すべての電化製品の電源を確認してから入れ直すことが重要です。
これは、復旧時に一気に電流が流れ込むことで過電流が発生し、家電にダメージを与えるリスクを防ぐためです。
ブレーカーを入れ直すタイミングは、まず家中の電気機器がオフになっているか確認してから行いましょう。
特に冷蔵庫やエアコンなど、大量の電力を消費する機器のスイッチをオフにしておくと、安全に復旧できます。
また、ブレーカーを入れ直した後も、電化製品が正しく動作しているか確認することが必要です。
もしブレーカーを入れ直しても電気が復旧しない場合や、異常な音やにおいがする場合は、電気設備の故障が考えられるため、専門の電気業者や電力会社に相談することをおすすめします。
停電対策グッズ
停電は突然起こるため、備えがないと不便や不安を感じることが多いです。
そこで、停電時に役立つ対策グッズをあらかじめ用意しておくことが大切です。
ここでは、停電に備えるために持っておくべき主なグッズと、その選び方を詳しく説明します。
1. 懐中電灯・ランタン
停電中の暗闇での行動に必要不可欠なアイテムです。
電池式や充電式の懐中電灯やランタンが一般的ですが、手回し式やソーラー充電式のものもあると、電池切れの心配が少なくなります。
LEDタイプのものは長持ちし、明るさも十分なのでおすすめです。
●懐中電灯は手軽に持ち運べるため、家中どこでも使用できます。
●ランタンは広範囲を照らすことができるため、家族で過ごす場所やテーブルの上などに置くと便利です。
2. モバイルバッテリー
停電時にスマートフォンやタブレットが使えなくなると、情報収集や連絡が難しくなります。
モバイルバッテリーは、こうした機器を充電できるため、停電対策として非常に重要です。
容量が大きいものを選べば、何回も充電できて安心です。
●大容量タイプはスマートフォンやタブレットを複数回充電可能です。
ソーラー充電機能付きのバッテリーがあれば、長期間の停電時にも太陽光で充電が可能です。
3. ポータブル電源
ポータブル電源は、停電が長引いた際に小型の家電製品を動かすことができる便利なアイテムです。
モバイルバッテリーよりも大きな容量を持ち、冷蔵庫や照明、ラジオなどの家電を使用することができます。
キャンプ用としても使えるため、多用途に役立ちます。
●インバーター内蔵型は家庭用の100V電源を供給できるため、通常の家電が使えます。
ソーラー充電対応型なら、太陽光で充電可能で、長期間の停電でも活用できます。
4. 乾電池・電池式家電
停電時は電力を供給できないため、電池式の家電や乾電池が必要になります。
乾電池を十分にストックしておくこと、そして電池式のラジオや扇風機、ライトを準備しておくと安心です。
●ラジオは、停電時の情報収集に役立ちます。手回し式やソーラー充電式のものが便利です。
●電池式の扇風機は、夏場の停電時に涼を取るために有効です。
5. 水・非常食
長時間の停電が発生すると、調理や水の供給にも支障が出ることがあります。
そのため、常温で保存できる非常食や、飲み水の確保が重要です。
保存期間が長いものを選び、家族全員分の備蓄をしておきましょう。
- 非常食としては、レトルト食品、インスタントラーメン、缶詰、クラッカーなどが長期保存できます。
- 飲み水は1人1日あたり約3リットルを目安に、最低でも3日分のストックが推奨されます。
6. カセットコンロとガスボンベ
停電中に電気を使った調理ができなくなった場合、カセットコンロがあると非常に便利です。
ガスボンベを使えば、電気を必要としない調理が可能で、温かい食事を摂ることができます。
特に冬場は、温かい飲み物やスープが作れると安心感が増します。
- ガスボンベの予備を十分に用意しておくことも忘れないようにしましょう。
7. 保冷剤・クーラーボックス
停電が長引くと、冷蔵庫内の温度が上がり、食品が傷みやすくなります。
保冷剤やクーラーボックスを用意しておけば、冷蔵庫の中身を一時的に移して、食品を長持ちさせることができます。
- 冷凍しておいた保冷剤を使えば、食品を数時間冷たい状態で保つことが可能です。
8. 簡易トイレ
停電が長期化し、断水が併発した場合、トイレの使用が制限されることがあります。
簡易トイレを準備しておけば、そうした緊急時でも安心して使用でき、衛生面の不安を軽減します。
●凝固剤付きの簡易トイレなら、排泄物の処理が容易で、悪臭を防ぐことができます。
停電したらブレーカーは落とすのか総評
✅電力復旧時に過電流が発生し、家電が故障するリスクがある
✅冷蔵庫やエアコンは特に故障しやすい
✅停電時はまず地域全体の停電か確認する
✅自宅のブレーカーが落ちていないか確認する
✅電力会社の情報をスマートフォンやラジオで確認する
✅停電中は懐中電灯やランタンなどを準備する
✅家電製品の電源を切ることで過電流を防ぐ
✅ブレーカーを再度入れる前に家電の電源がオフか確認する
✅停電が長引く場合は非常食や水の準備が必要
✅停電後はブレーカーを順番に入れ直すことが推奨される
✅停電中の通信機器の充電対策にモバイルバッテリーが有効
✅停電時の家電への影響を防ぐためにコンセントを抜くとよい
✅長期の停電対策として保冷剤やクーラーボックスが役立つ
✅簡易トイレは停電と断水時の衛生対策として有効